橈骨頭・橈骨頸部・両方の骨折
頭部-成人 頸部-小児(骨端線離開もあり)
適切な処置必要 理由・不適切な場合、肘関節の機能障害を残す
成人-屈曲転位・圧迫骨折・粉砕骨折など 観血療法の適応
小児-わずかな転位であれば保存療法の適応
発生機序
直達外力:少ない
介達外力:前腕回内位にて手掌からの橈骨長軸に衝撃、橈骨が上腕骨小頭に当たって骨折
骨折型
成人は転位有り無し、橈骨頭・外側縁・内側縁、頸部骨折・転位・傾斜、粉砕骨折
小児は橈骨関節環状面の骨折はまれ、常に骨端線部またはその末梢
転位0~30度までは軽度転位 30~60度は中等度転位
症状
1.腫脹:橈骨頭部・前腕近位端部にみられるが比較的軽度(関節内骨折のため)関節血腫あり
2.疼痛:限局性圧痛・介達痛・運動痛
3.機能障害:疼痛のため前腕の回旋障害著名・肘関節屈伸障害・特に完全伸展時(橈骨頭と上腕骨小頭のぶつかり等)に激痛
4.変形:肘は外反位を呈する
合併症
1.上腕骨小頭、その他の骨折
2.関節内遊離体
整復法
患者背臥位、患肢伸展位、助手上腕固定、術者患肢と同側の手で手関節を握り、他手で肘保持、患肢前腕を内転。
術者は肘を握ってる手の母指を転位した橈骨骨端上におき、十分な牽引、橈骨頭を上内側へ強く圧迫。
前腕を回外(上腕二頭筋の牽引の緩和など)、肘関節を鋭角に屈曲。
固定法
肘関節:直角屈曲位
前腕:回外位、背側に金属副子、上腕骨近位端からMP関節手前まで
小児で2~3W・成人3~4W
後療法
副子除去後自動運動開始、肘関節の屈伸、前腕の回旋の機能回復の経過は非常に緩慢で長期を要す。
ぼくはこのまま覚えてましたね(笑)
常に勉強 知識はこの業界武器になります。(笑)